現代のフードビジネスは、単に空腹を満たす「モノ消費」から、その場でしか味わえない物語や演出を享受する「コト消費(体験経済)」へと完全にシフトしました。桑原秀幸氏が仕掛けたよろにくのビジネスモデルは、まさに現代のガストロノミー社会学が定義する「劇場型体験の極致」と言えます。客は単に肉を買っているのではなく、「最も美味しい状態に仕上げてくれるプロの技術」と「次々に登場するスペシャリテに歓声を上げる高揚感」に対価を支払っているのです。
この本質を踏まえた上で、プロの視点から提言する「行くべき人」と「慎重になるべき人」の判断基準は以下の通りです。
【選んで間違いのない人(強くおすすめできる層)】
・記念日、プロポーズ、絶対に外せないビジネス接待など、料理のクオリティで確実に相手を喜ばせたい人。
・肉の焼き加減に神経を使わず、会話に100%集中しながら最高品質の肉をベストな状態で堪能したい人。
・一品ごとの味の緩急や、デザートに至るまでのトータルストーリーを美食として楽しみたい人。
【慎重に検討すべき人(他店を検討したほうがよい層)】
・自分の好きな肉を好きな順番で、自分のペースで網に乗せて楽しみたい「セルフ焼き派」の人。
・テーブルにスタッフが常駐することに対して緊張感や気まずさを覚えてしまう人。
・2時間を超えて腰を据え、周囲の回転スピードを気にせずダラダラとお酒を飲み続けたい人。