「にしむくさむらい」なぜ11月が侍?由来と大の月・小の月を徹底解明

「にしむくさむらい」なぜ11月が侍?由来と大の月・小の月を徹底解明

「にしむくさむらい」なぜ11月が侍?由来と大の月・小の月を徹底解明の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。

多くの人が長年抱く最大の謎が、「なぜ2、4、6、9までは数字の音読み・訓読みなのに、11月だけ突然『さむらい』という人物が登場するのか」という点でしょう。「じゅういち」を無理やり読ませたのか、それとも11月に武士にまつわる歴史的事件があったのかと勘違いされがちですが、真相は純粋な漢字の字形分解(破字遊び)にあります。

一般的に「さむらい」と聞くと「侍」という漢字を思い浮かべますが、西向く士の語源における正しい文字は「士」です。この「士」という漢字をじっくり観察してみてください。上の横棒と縦棒で「十」、その下にある短い横棒で「一」が形成されていることが分かります。

つまり、「十」と「一」を縦に組み合わせると「士」になるというカラクリです。漢字をパーツに分けて別の意味に見立てる手法は、江戸時代に狂歌や落語、謎解き本などで大流行した庶民の言葉遊びでした。「十一月」とそのまま読むのではなく、あえて字を合体させて「士(さむらい)」と読ませる洒脱なセンスこそが、11月が侍の理由だったのです。

当時の知識層から長屋の住人まで、文字をパズルのように楽しんでいた文化的背景が、この短いフレーズの中に鮮やかに息づいています。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。