ハバニーズの原点はキューバにあります。地中海沿岸から持ち込まれた小型犬が土着化し、貴族の愛玩犬として育まれた歴史を持ちます。そのため、人を喜ばせることが大好きで、家族の感情の機微を敏感に察知する高いEQ(心の知能指数)を備えています。
平均寿命は14歳から16歳と小型犬の中でも比較的長寿であり、適切な健康管理を行えば17歳を超えて元気に過ごす個体も珍しくありません。しかし、血統の狭い希少犬種だからこそ、以下の遺伝性疾患への留意が必要です。
- 膝蓋骨脱臼(パテラ):後ろ足の膝の皿が正常な位置から外れる疾患。グレード1〜4まであり、重症化すると外科手術が必要。フローリングの滑り止め対策や体重管理が直結します。
- 進行性網膜萎縮症(PRA):網膜が徐々に萎縮し、失明に至る遺伝性眼疾患。現在では遺伝子検査によって親犬の発症リスクを判定できるため、優良ブリーダーから迎えることで回避可能です。
- 白内障・ドライアイ:豊かな被毛が目に入りやすい構造も手伝い、眼球トラブルが発生しやすい傾向があります。
- 心臓疾患(僧帽弁閉鎖不全症):高齢期に差し掛かる10歳前後から発症リスクが高まります。定期的な聴診と心エコー検査が早期発見の鍵となります。
信頼できるブリーダーは、これらの疾患リスクを隠すことなく開示し、引き渡し時に過去の血統ラインにおける発症歴まで丁寧に説明してくれます。「うちの血統は絶対に病気になりません」と断言する業者は、医学的根拠を無視した不誠実な姿勢であると判断すべきです。