日本には古くから、地域社会や教育の発展に私財を投じて支えた篤志家が数多く存在します。その代表例と現代に続く系譜を振り返ってみましょう。
近代日本の経済界を牽引した渋沢栄一は、実業家として約500もの企業を育てると同時に、約600もの社会福祉事業や教育機関の設立を支援した屈指の篤志家でした。また、倉敷紡績の社長を務めた大原孫三郎は、大原美術館の創設や労働問題研究所の設立など、文化・医療・福祉に私財を投じたことで知られています。
現代においても、大規模な災害発生時に億単位の寄付を速やかに行うIT企業の創業者や、児童養護施設や医療現場への継続支援を行うトップアスリート、芸能人が話題になります。さらに近年では、タイガーマスク(伊達直人)名義のように、名前を明かさずランドセルや現金を届ける市井の篤志家の存在も、社会に温かい影響を与え続けています。