ノロウイルスで病院に行かないのは危険?絶対に受診すべき目安を徹底解説に関する基本知識を徹底的にまとめました。詳細を読もうことができます。
もちろん、すべてのケースで「病院に行かない」ことが正解なわけではありません。感染性胃腸炎を自力で治す過程で最も警戒すべき脅威は、短時間で体内の水分と電解質が失われる「急性脱水症」です。
以下に、自宅療養を継続してよい状態と、速やかに医療機関を受診すべき危険シグナルの比較データをまとめました。自身の状態を客観的に照らし合わせ、適切なトリアージを行ってください。
病状レベル詳細・身体のサイン(客観データ)一般的な対応基準編集部の見解・医療現場の視点軽度〜中等度
(自宅療養可能)・嘔吐の合間に水分をスプーン1杯ずつ摂取できる
・半日以内に排尿がある
・意識が明瞭で自力歩行が可能自宅で安静、経口補水液を少量頻回投与通院の身体的負荷を避けるべきフェーズ。二次感染対策を徹底し静養するのが最善策。重度(要受診)
(クリニック・内科)・水分を飲んでも全て吐き戻してしまう(半日以上不服)
・半日(8〜12時間)以上尿が出ない
・口唇や舌が極度に乾燥し、立ちくらみが激しい一般内科・消化器内科を受診(点滴治療の検討)脱水が進行しており、経口摂取では追いつかない状態。点滴による電解質補正が必須。最重度・緊急
(救急要請・直ちに通院)・呼びかけに対する反応が鈍い、意識混濁
・便に明らかな血液が混じる(血便)
・激しい腹痛で腹部が板のように硬直している救急車の要請(#7119の活用)または緊急外来腸管穿孔、敗血症、循環不全ショックなどの併発疑い。一刻を争う救急医療の対象。
特に注意しなければならないのが、高齢者と乳幼児の危険性です。乳幼児は体重に占める水分比率が高く、半日の激しい嘔吐下痢だけで容易にショック状態へ陥ります。「泣いても涙が出ない」「おむつが半日以上濡れない」「ぐったりして視線が合わない」といった脱水サインが見られたら、躊躇なく小児科を受診してください。また、高齢者は喉の渇きを感じる感覚が鈍麻しているケースが多く、嘔吐物を誤嚥して引き起こす「誤嚥性肺炎」や、脱水に伴う脳梗塞・心筋梗塞の誘発リスクが高いため、早期の受診判断が不可欠です。