ファッションショーの歴史において、2022年関コレが投げかけた最大の問いは「ランウェイの主役は誰なのか」という序列の逆転劇でした。従来、ファッション誌の専属モデルやパリコレ経験者が君臨していたメインストリームのステージを、ネットの世界から飛び出したクリエイターたちが完全に掌握したのです。
とりわけ現場記者が目を見張ったのは、コムドットがランウェイ先端で見せた堂々たるパフォーマンスでした。観客席の至る所に掲げられたメンバーカラーの推しうちわや手作りボードの数は、専業モデルのそれを圧倒していました。登録者数数百万人を誇る彼らの影響力は、単なる「ゲスト出演」の枠を超え、イベント全体の動員装置として機能していたことが取材から浮き彫りになっています。
さらにネット上と現場の双方で猛烈なバズを引き起こしたのが、北新地のカリスマキャバクラ嬢として名を馳せていたひめかのランウェイデビューでした。細身のプロポーションと華やかなドレス姿でウォーキングを披露した彼女の姿は、SNS上で「プロモデルと遜色ない完成度」「努力と美意識の極致」と賞賛を浴びる一方、伝統的なファッションファンからは「なぜナイトワークの女性がランウェイを歩くのか」という戸惑いの声も噴出しました。しかし、この論争そのものが関コレのバイラル拡散を加速させ、既存のヒエラルキーを打破する関コレ独自の生存戦略を証明することになりました。