西野カナにとってMステは、ブレイク初期から数々の伝説を刻んできた特別なホームグラウンドです。ミュージックステーション出演歴を振り返ると、彼女のキャリアの進化と日本のポップカルチャーの変遷が鮮やかに重なり合います。
中でもファンの間で語り草となっているのが、2015年に社会現象を巻き起こした西野カナの代表曲『トリセツ』の披露回です。女性の取扱説明書を模したユニークかつ緻密な歌詞の世界観を、キュートな振り付けとともに歌い上げたステージは、放送直後から大論争と共感を巻き起こし、着うた・配信チャートを席巻しました。
また、歌唱シーンだけでなく、スタジオでのタモリとのトークセッションも毎回大きな注目を集めてきました。三重県出身の彼女が時折見せる自然体の関西弁混じりの語り口や、独自の作詞法(友人たちへの綿密なアンケート調査をもとにしたリアルな言葉選びの裏話)を明かした際、タモリが「それはもうマーケティングリサーチだね」と深く感心したエピソードは、彼女のクリエイティビティの高さを物語る名場面として知られています。