多くのアニメファンにトラウマと衝撃を与えたのが、第2期中盤におけるクロードのアロイスに対する残酷な裏切りです。病的なまでにクロードの愛と承認を求めていたアロイスに対し、クロードが下した評価はあまりにも無情なものでした。
アロイス・トランシーの魂は、過去の虐待や孤独から生まれた脆さ、見捨てられ不安、愛への渇望で濁りきっていました。悪魔にとって、そのような未熟で湿っぽい感情は「不味い魂」に過ぎなかったのです。
そんな折、クロードはセバスチャンによって気高く磨き上げられたシエル・ファントムハイヴの魂の輝きを目の当たりにします。絶望の淵から這い上がり、冷徹な復讐心だけで立つシエルの魂は、クロードにとって狂おしいほどの極上品に見えました。ここから、クロードのシエルに対する狂的な執着が始まります。
クロードは、瀕死のアロイスの頭部を踏み躙りながら命を奪い、その魂を指輪の中に封印。アロイスの記憶を改ざんしてシエルの身体に移植し、「シエル自身を自分の新たな契約主へ仕立て上げる」という禁忌の略奪作戦を実行に移したのです。