意識がはっきりしていたはずなのに、急激に強い眠気が押し寄せてくる現象には、主に3つの生物学的要因が関係しています。
第1の要因は、食事に伴う血糖値スパイクです。糖質を多く含む食事を摂取すると血糖値が急上昇し、それを下げるためにインスリンが大量分泌されます。その反動で急激な低血糖状態に陥ると、脳へのエネルギー供給が一時的に滞り、強烈な眠気へと直結します。
第2の要因は、自律神経の乱れによるものです。緊張状態を司る交感神経から、リラックスを司る副交感神経へと急激にシフトした際、血圧や心拍数が低下して脳の覚醒レベルが一気に下がります。室内の温度変化や急な安心感もトリガーとなります。
第3の要因は、自覚のない睡眠負債の蓄積です。日頃の睡眠時間が足りているつもりでも、眠りの深さが不十分であれば脳疲労は解消されず、日中のふとした瞬間に強力な睡眠圧として表面化します。