筋トレ掲示板やSNS、そして筆者が実際に大手フィットネスクラブで活動するトレーナー陣への聞き取り調査を行ったところ、ライイングエクステンションに対する現場のリアルな実情が浮き彫りになりました。
ネット上のコミュニティ(5ちゃんねるウエイトトレ板や知恵袋など)では、「ベンチプレスを伸ばすために高重量でやり込んだ結果、慢性的なテニス肘(上腕骨外側上顆炎)になり日常生活のドアノブすら回せなくなった」「重いバーベルを頭の上に保持するのが怖くてネガティブ動作を丁寧に行えない」といった、重量への過度な執着が招いた挫折談が目立ちます。
都内パーソナルジムで月間100本以上のセッションを担当するチーフトレーナーは、現場の傾向を次のように指摘します。
「ジムでライイングエクステンションを行っている方のうち、7割以上は重量設定を誤っています。見栄やエゴからくる重すぎる重量は、どうしても肩の前部や広背筋を使った反動(チーティング)動作を生み出します。その結果、ターゲットである上腕三頭筋の緊張時間は激減し、ただ重りを落として肘で受け止めるだけの危険な運動になっているのが実情です」
怪我なく太い腕を手に入れている上級者ほど、見栄を捨てて重量を一段落とし、ボトムポジションでしっかり一時停止(ポーズ)を入れてストレッチを意識しているという共通点が確認できました。