ネット上の掲示板やSNSでは、「厄払いをサボったら本当に不幸が起きるのか」という厄払い行かないとどうなる真相をめぐって様々な体験談が飛び交っています。
大手調査機関のアンケートデータやSNS上の言及分析によると、厄年に「厄払いに行かなかった」と回答した層は全体の約3割から4割にのぼります。そのうち「特に何事もなく平穏に1年を終えた」と語る人が大多数を占める一方で、「車をぶつけた」「体調を崩して入院した」「身内の不幸が重なった」と回答する人も一定数存在します。
認知心理学の観点から見ると、これは「確証バイアス」と呼ばれる心理現象です。「今年は厄年だ」という意識が潜在意識にあると、日常生活の中で誰にでも起こりうる偶発的なトラブル(風邪をひく、物を紛失するなど)をすべて「厄年のせいだ」と関連付けて記憶に定着させてしまいます。逆に厄払いを受けておくと、仮にトラブルが生じても「この程度で済んでよかった」「守られた」とポジティブに解釈できる心理的安全性が生まれます。
都内の老舗神社に仕える神職は次のように明かします。
「祈祷を受けなかったからといって、神様が怒って罰を当てるようなことは絶対にありません。神道において厄祓いは、自分を見つめ直し、傲慢になりがちな心を整えるための謙虚な誓いの場です。『行かなかったから不幸になる』と怯える必要はありませんが、もし不安が頭から離れないのであれば、時期に関わらず社寺へ足を運び、心をリセットされることをおすすめします」