東京藝大はなぜ東大より難関?倍率・学費・就職と天才の実態解剖

東京藝大はなぜ東大より難関?倍率・学費・就職と天才の実態解剖

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東京藝術大学の難易度を語る際、一般的な大学受験の物差しである「偏差値」だけではその過酷さを測りきれません。共通テストを利用する学科試験のボーダーラインは概ね65%〜80%前後に設定されていますが、合否の決定打となるのは配点の大部分を占める過酷な実技試験です。

東京大学の全学平均倍率がおよそ3倍前後で推移しているのに対し、東京藝術大学の倍率は専攻によって桁違いの数値を示します。とりわけ美術学部絵画科油画専攻やデザイン科では実質倍率が15倍〜20倍を超える年が珍しくありません。募集定員わずか数十名の枠をめぐり、全国から選び抜かれた猛者が何年も浪人を重ねて集結します。

学部・専攻志願倍率の目安平均浪人年数の傾向試験の特徴と評価軸美術学部 絵画科(油画)15倍 〜 20倍超2〜3浪が多数派(4浪以上も存在)技術力に加え、独自の世界観・思考の深層を問う自由表現美術学部 デザイン科14倍 〜 18倍1〜2浪が中心(現役合格は極少)ミリ単位の狂いも許されない精密な描写力と構成力音楽学部 器楽科(ピアノ等)3倍 〜 5倍現役 〜 1浪が主流幼少期からの英才教育を前提とした完璧な演奏技術と音楽性音楽学部 作曲科・声楽科4倍 〜 8倍1〜3浪など幅広い厳格な楽理・和声の試験と高度な即興性・身体表現

東京芸術大学の浪人率が高い最大の理由は、ペーパーテストのように「正解が1つではない」点にあります。予備校でテクニックを完璧に仕上げても、試験官の心を揺さぶるオリジナリティがなければ弾き落とされる世界です。合格者が「運と縁も味方につけなければ受からない」と口を揃える背景には、研ぎ澄まされた実力者同士の紙一重の争いがあります。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。