絶大な人気を誇る一方で、ネット上のコミュニティでは実践における注意点が軽視されがちな側面も見受けられます。最も警戒すべきは、子どもの月齢と首・腰のすわり具合に対する配慮不足です。
「バスに乗って揺られてる」のダイナミックな動きは、首が完全に座り、一人座りが安定する生後7〜8ヶ月以降を対象として設計されています。首すわり前の乳児に対し、動画のテンポに合わせて膝を大きくバウンドさせたり、急停止の反動をつけたりする行為は、乳幼児揺さぶられ症候群(AHT/SBS)のリスクを招く危険があり、絶対に避ける必要があります。
また、「バスにのって 楽譜」を検索して家庭のピアノで弾こうとする保護者の中には、原曲のテンポ感に縛られすぎているケースが目立ちます。市販の幼児教育用楽譜や簡易伴奏譜では軽快な「♩=120」前後で記譜されていることが多いものの、家庭でのふれあい遊びにおいてはメトロノーム通りの正確さは不要です。子どもの体格や反応速度に合わせてテンポを半分に落としたり、フレーズごとに止まったりする臨機応変さこそが求められます。