日本時間の未明、S&P500の現在値リアルタイム速報が一斉にマイナス圏へと転落した夜、ソーシャルメディアや投資家コミュニティはまさに阿鼻叫喚の様相を呈していました。
「新NISAで積み立てていたオルカンとS&P500の含み益が一晩で消し飛んだ」「レバレッジETFの追証通知が来て頭が真っ白になった」――。X(旧Twitter)や投資系掲示板に投稿された米国株急落を受けたネットの生々しい反応を分析すると、初心者が想定していなかった落とし穴が鮮明になります。特に2024年以降の株高局面から参入した投資家層にとって、ボラティリティの急拡大は完全な想定外でした。
同時に、市場の心理状態を冷徹に反映するのが恐怖指数(VIX)チャートの推移です。通常は15〜18前後で推移するVIX指数が、わずか2営業日で30の大台を突破。オプション市場でプット(売る権利)の買いが殺到した瞬間、市場は集団心理の罠に捕らわれます。パニック売りがさらなる売りアルゴリズムを呼び、合理的な企業価値を無視した投げ売りが連鎖していくプロセスは、いつの時代も人間心理の脆弱さを映し出しています。