ネット投票とデータ提供プラットフォームの台頭は、かつて赤字に苦しんでいた地方自治体運営の競輪場にも大きな恩恵をもたらしている。ミッドナイト競輪やナイター開催の拡大により、夜間の収益が爆発的に増加した。現地に足を運べない全国のファンがオンライン上で情報を受け取り、投票に参加する仕組みが確立されたためだ。
一方で、得られた収益は競輪場本体の改修や、地域社会のインフラ整備、観光振興へと還元されている。デジタル上で盛り上がったファンが、G1レースなどのビッグイベント時には観光を兼ねて実際の競輪場へと足を運ぶ「リアルとネットの相互送客」という好循環が生まれつつある。地方の熱気とデジタルの利便性が融合した新しい地域活性化の形だ。