本作の熱量を極限まで引き上げたのは、登場人物たちのセリフと音楽の奇跡的な融合だ。「お金より大切なもの?そんなの見たこともない」と断言していた桜子が、欧介の存在によって「お金では買えない価値」に気づいていく描写は圧巻の一言。偽りの富よりも一瞬の真実を選び取る姿勢が、物語全体に強烈な芯を通していた。
そして、切ない場面で常に流れていたのがMISIAが歌う名曲「Everything」だ。圧倒的な歌唱力と壮大なメロディが、二人の擦れ違う想いやクライマックスの再会シーンと見事に重なり合い、観る者の涙腺を崩壊させた。主題歌がドラマの熱量を決定づけた、まさに伝説的なタイアップと言えるだろう。