同じ部屋にいても、滝のように汗をかく人と、涼しい顔をしている人がいる。この差はどこから生まれるのか。鍵を握るのは「能動汗腺」の数だ。
人間が効率よく体温を下げるには、汗をかいてその気化熱を利用するしかない。しかし、この汗腺の数は、実は生後2〜3歳ごろまでの環境でほぼ決定してしまう。エアコンが完備された快適な環境で育った世代は、汗腺が十分に発達せず、大人になってから熱を逃がしにくい体質になりやすい。遺伝的な要因も無視できないが、幼少期の環境が大人になってからの耐性を左右するという事実は、多くの専門家が指摘するところだ。