世界を舞台に戦う日本人俳優のパイオニアといえば、誰もが渡辺謙の名を思い浮かべるだろう。彼のように長年にわたり国際的な第一線で活躍し続けるスターでさえ、海外での撮影に際しては厳格な査証(ビザ)取得のハードルをクリアしなければならない。エンターテインメントの本場アメリカなどでは、単なる観光用ビザではなく、特殊な実績を証明する芸能・芸術関係者向けの就労ビザ取得が不可欠だ。
現在、歴史劇の大作『SHOGUN 将軍』をはじめとする日本関連コンテンツが世界的な評価を確立している。これに伴い、渡航申請手続きもますます複雑化しているのが実情だ。申請書類には膨大な実績データや過去の渡航履歴を添える必要があり、万が一パスポートの有効期限やビザの記載ミスがあれば、撮影スケジュール全体が破綻しかねない。トップスターたちの華々しい成功の陰には、常に緻密かつ厳格な行政手続きの積み重ねが存在する。