新真理会の初代議長チョン・ジンスを演じたユ・アインの怪演は、観客の視線を画面に縛り付けた。静かな狂気と圧倒的なカリスマ性を漂わせ、自らも不可避の死の宣告を受けながら教団を立ち上げた男の孤独と絶望を見事に表現してみせた。
対する弁護士ミン・ヘジン役に扮したキム・ヒョンジュの存在感も圧倒的だ。集団狂気が荒れ狂う社会において、法と人権を守ろうと孤軍奮闘する彼女の姿は、視聴者にとって唯一の理性の砦となる。狂信に走る議長と、人間性を諦めない弁護士。二人の対立軸が、作品全体に深い緊張感と重厚なドラマをもたらしている。