西田の才能は歌手活動だけに留まらなかった。デビューと同年の1988年、彼女は伝統あるブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』の主役ピーター・パン役に大抜擢される。榊原郁恵らが築き上げた伝説的な大役を引き継ぐプレッシャーは並大抵のものではなかったが、弱冠15歳の彼女は見事にその重責を果たしてみせた。
フライング演出で見せた宙を舞う軽やかさと、少年特有の無垢さを表現した演技力は、観客や劇評家から絶賛を浴びた。数ヶ月に及ぶ猛稽古に耐え抜き、ステージ上で堂々と歌い踊る姿は、単なるバラエティタレントやアイドルを超えた「本物の舞台女優」としてのポテンシャルを明確に示していた。この舞台での大成功が、彼女のタレントとしての奥行きをより一層深いものにしたのは間違いない。