速報画面のマップ上に打たれた「×印」や波紋のマーク。その位置が「海」にあるか「陸」にあるかで、私たちが直面するリスクの質は根本から変化する。
震源地が太平洋沖や日本海などの海域である場合、第一に警戒すべきは言わずもがな津波の襲来だ。マグニチュードが6.5を超え、かつ震源の深さが浅い場合、揺れそのものは遠く離れた沿岸部で緩やかに感じられても、巨大な水塊が数分から数十分後に押し寄せてくる。一方で、震源地が「内陸部」と表示された場合は事態が切迫する。いわゆる直下型地震だ。この場合、緊急地震速報の警報音が鳴ると同時に激しい揺れが襲いかかる「猶予ゼロ」の事態が多発する。震源の真上に位置する地域では、マグニチュードが小さくても局所的に壊滅的な揺れに見舞われるため、建物の倒壊や家具の転倒への警戒が最優先となる。