炊飯器調理における最大の落とし穴は、エビや玉ねぎから染み出る水分量の計算ミスにあります。炊飯器の目盛り通りに水を注ぎ、その上から解凍したエビやみじん切りの玉ねぎ、調味料を加えると、内釜の中は完全に水分過多に陥ります。密閉された釜内では水分が逃げ場を失い、米が必要以上に水分を吸い上げてデンプンが過剰に糊化し、ピラフ特有のパラパラ感が失われてしまうのです。
クックパッドの「つくれぽ1000」を超えるような殿堂入り人気レシピを分析しても、共通して強調されているのが「調味料を入れた後のシビアな水加減」です。コンソメ顆粒に含まれる塩分によって浸透圧が働き、野菜の細胞壁が壊れて水分が一気に米へと流れ出します。米と具材をあらかじめ均一に混ぜ合わせてから炊いてしまう行為も、対流を妨げて炊きムラやべちゃつきを悪化させる典型的な失敗パターンです。