ネット上の受験言説において時折見受けられるのが、「女子大は推薦比率が高く、一般入試の実質倍率や学力レベルは低下しているのではないか」という穿った見方です。この誤解に対しては、入試制度の構造を正確に把握した上で冷静な検証を行う必要があります。
確かに私立大学全体の傾向として、総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜の定員枠は拡大基調にあります。日本女子大学においても、附属高校(日本女子大学附属高等学校)からの内部進学枠が約2割強存在し、指定校推薦枠も一定数用意されています。しかし、ここで特筆すべきは、附属高校および推薦選抜の学力基準が極めて高く維持されているという事実です。
日本女子大学附属高校は都内有数の難関女子校であり、他大学への外部受験層(東大・早慶・医学部等)と切磋琢磨する高水準な教育が行われています。学内推薦を獲得するためには高い評定平均と卒業論文の提出が義務付けられており、一般選抜組と推薦進学組の間で学力格差による学級崩壊が起きるような事態は皆無です。
また、一般選抜における推薦共通テスト得点率ボーダーは、主要学科で70%台後半から80%前後に達しており、日東駒専レベルの得点率では太刀打ちできません。ネット上の「女子大フリーパス論」を鵜呑みにして無対策で一般入試に臨めば、痛烈な不合格通知を突きつけられるのが現実です。