SNSや相談コミュニティ(知恵袋・専門フォーラム)に寄せられる一次情報を精査すると、「毛が落ちていない感動」と同時に、「事前の想定を上回るケアの手間」に対する切実な声が浮き彫りになります。
トイプードルを飼育する都内在住のオーナー手記には、次のような実感が記されています。
「掃除機をかける回数は激減し、黒い服を着て抱っこしても毛だらけにならない快適さは想像以上でした。しかし、毎日のスリッカーブラシとコームによるブラッシングを2日怠るだけで、脇や耳の後ろにフェルト状の毛玉ができてしまいます。トリミングサロンで毛玉料金が加算され、1回の施術で1万5,000円を超えたときは維持費の重さを痛感しました」
トリミングサロン現場のプロトリマーへのヒアリングでも、同様の指摘がなされています。シングルコートの犬種は「毛が抜けない代わりに伸び続ける」ため、放置すると皮膚への通気性が遮断され、皮膚炎や悪臭の原因になります。抜け毛掃除からの解放は、日々の毛並み管理という新しいタスクへの置き換えであると理解する必要があります。