日韓W杯決勝の真実|横浜の激闘とロナウド復活・カーン悲劇の全貌

日韓W杯決勝の真実|横浜の激闘とロナウド復活・カーン悲劇の全貌

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一方、この決勝で悲劇の主人公となったのが、大会最優秀選手(ゴールデンボール)にGKとして史上初めて選出されたオリバー・カーンでした。決勝までの6試合でわずか1失点という驚異的なセービングを誇り、ドイツを単身で決勝へと押し上げた守護神が、なぜリバウドのシュートをファンブルしてしまったのか。そこには試合中に発生した重大なアクシデントがありました。

オリバー・カーン 痛恨ミス 真相として後に判明した事実によると、後半初頭の接触プレー(ルシオとの交錯)によって、カーンは右手の薬指および靭帯を激しく損傷していました。グローブの中で激痛が走り、手の感覚が麻痺する極限状態に陥っていたのです。

痛みを隠してゴールマウスに立ち続けたものの、ブレ球となったリバウドのシュートに対して正確にボールを抑え込む握力を失っていました。試合終了の笛が鳴り響いた後、歓喜に沸くブラジル代表の傍らで、ゴールポストに寄りかかり虚空を見つめ続けたカーンの姿は、勝負の世界の非情さを象徴する光景として世界中のファンの胸を打ちました。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。