ネット上の検索コミュニティやSNSで今なお頻繁に浮上するのが、「恩田すみれ 生きてる」「恩田すみれ 殉職の噂」というキーワードです。国民的人気キャラクターである彼女に対して、なぜこれほど不吉な憶測が付きまとうのでしょうか。
噂の発端は、2012年の『THE FINAL』劇中における過酷な展開にありました。過去作(1998年『THE MOVIE』)で犯人から撃たれた胸の銃傷後遺症に長年苦しんでいたすみれは、警察手帳を返上して退職を決意。クライマックスでは青島の絶体絶命の危機を救うため、自ら大型観光バスを運転して倉庫へ突入するという衝撃的な行動に出ます。横転したバスから救出された直後の演出が極めて危篤状態を想起させるものだったため、当時「すみれ殉職か」と劇場が騒然となりました。
劇中の結末として彼女は一命を取り留めており、恩田すみれ 現在の公式設定としても明確に「生存」しています。2024年公開の映画『室井慎次 敗れざる者』の劇中でも、室井がかつての仲間たちに思いを馳せるシーンにおいて、彼女の存在は警察組織から離れ、自らの人生を歩んでいる人物として扱われています。
つまり、踊る大捜査線 恩田すみれ その後の実態は、殉職による退場ではなく、「警察官という激務と傷の後遺症に区切りをつけ、一個人として穏やかな日常を取り戻した」という前向きな生存ルートです。この設定があるからこそ、再び事件の最前線に彼女を引っ張り出すことは、キャラクターの救済を台無しにしかねないという制作陣の配慮が働いています。