愛され続けた明治製菓スナック菓子の金字塔が、なぜ東日本を去らなければならなかったのか。その背景には、情緒的な理由ではなく、容赦のない市場環境の激変がありました。
明治カール販売終了の理由の根幹は、スナック菓子市場における競争激化と売上高の低迷です。カールの売上高は、1990年代半ばのピーク時には約190億円を記録していました。しかし、カルビーを中心とするポテトチップス勢の台頭や、多様な新ジャンルスナックの乱立により、2015年度には約60億円へと激減。ピーク時から約68%もの市場規模縮小に直面しました。
さらに、カール特有の「大きく膨らんだ形状」が物流面で重荷となりました。スナック菓子は容積に対して重量が軽く、輸送コストが極めてかさむ商材です。収益性が悪化するなか、全国5か所あった生産工場を愛媛県の四国明治1か所に集約することを決断。生産拠点から距離が遠く輸送コストがかさむ東日本への配送を断念し、滋賀県・京都府・奈良県・和歌山県以西へと供給網を絞り込みました。これが西日本限定になった真相です。