シンクの壁面、自転車のフレーム、大型の作業機械など、溶液の容器にドブ漬けできない大型対象物に対しては、「クエン酸パック(湿布法)」が決定打となります。
液体は垂直面にかけると流れ落ちてしまい、化学反応に必要な接触時間を確保できません。そこで、スプレーボトルに作った5%クエン酸水をキッチンペーパーにたっぷりと染み込ませ、サビている箇所に密着させます。その上から食品用ラップフィルムで隙間なく覆うことで、水分の蒸発を防ぎ、40〜60分間じっくりと酸を作用させ続けます。
時間が経過したらラップとペーパーを剥がし、メラミンスポンジやナイロンたわしで浮き上がったサビを擦り落とします。仕上げには、霧吹きに入れた重曹水(水200mlに重曹小さじ1)を全体に吹きかけて数分置き、酸をしっかり中和させた後に乾いたマイクロファイバークロスで拭き上げます。このひと手間で、ステンレスの輝きを損なうことなく、もらいサビを根こそぎ一掃することが可能です。