インターネット上の掲示板やSNSでは、「腕立て伏せを毎日100回やれば胸の脂肪は落ちる」といった極端な言説が散見されます。しかし、現場のトレーナーや医師の視点から見れば、これは典型的な誤解と言わざるを得ません。
体脂肪率が25%以上ある状態で大胸筋中部〜下部の筋肥大トレーニングだけを行うと、皮下脂肪の土台となる筋肉が外側に押し出され、結果として「以前よりも胸が強調されて尖って見えてしまう」という逆効果が生じます。いわゆる「鳩胸化」や「余計に女性的な丸みを帯びて見える」現象に悩み、筋トレを途中で断念してしまう男性が後を絶ちません。
ネットの体験談で「筋トレで胸が小さくなった」と語っている人々の多くは、適切な食事制限による全身の減量(体脂肪率15%以下への到達)を同時に達成しています。男胸痩せ筋トレは、脂肪を落とすための魔法ではなく、脂肪が落ちた後の胸部を平らで男らしく整えるための「フレーム作り」であると正しく認識してください。