ネット社会において、一度形成されたネガティブサジェストを完全に消去することは極めて困難です。ここには、一般の読者が陥りやすい2つの心理的トラップが存在します。
1点目は「検索候補に出る=何か事件があったに違いない」という思い込みです。検索エンジンのサジェスト機能は、真実性ではなく「短期間にどれだけ多くの人がその単語の組み合わせで検索したか」という検索ボリュームによって機械的に生成されます。誰かが知恵袋で「M!LKの〇〇くんって亡くなったんですか?」と投稿し、それに驚いた数十万人が一斉に検索すれば、事実は完全な無風であっても「死亡」という単語が自動的に定着してしまうのです。
2点目は「脱退=不祥事・トラブル」という短絡的な結び付けです。M!LKの脱退劇は、いずれも個々のキャリアプランに基づく前向きなステップアップでした。しかし、SNSのまとめアカウントやゴシップブログがクリック数を稼ぐために過激な見出しを付けた結果、実態とは乖離した不安な憶測が一人歩きしてしまいました。