1990年代後半から2000年代にかけて、プリントシール機はハードウェアとソフトウェアの両面で目覚ましい進化を遂げました。数々のメーカーがしのぎを削る中で、現在のプリクラ文化の礎を築いた伝説的な名機たちが誕生しています。
特に業界に衝撃を与えたのが、株式会社メイクソフトウェアがリリースした「花鳥風月」シリーズです。従来のプリクラが「ありのままの姿を記録する」ものだったのに対し、花鳥風月は背景デザインや照明に徹底的にこだわり、被写体を劇的に美しく見せる演出を導入しました。これにより「プリクラ=自分を魅力的に表現するツール」という認識が決定付けられます。
その後、オムロンのソフトウェア部門から独立・発展したフリュー株式会社が業界を牽引する存在となります。「美人」「MILK beauty」「Hi-cherry」、さらには「LUMI」「Sugar femme」「KATY」「Around20」といった歴代ヒット作を連発。フリューは徹底した女子高生へのグループインタビューとマーケティングリサーチを武器に、時代の美意識を先取りした写りを提供し続け、現在では市場シェアの大部分を握る絶対的トップランナーとなっています。