ネット検索やSNSの質問箱で頻繁に見受けられるのが「労働組合がない企業に勤めていると使えないのではないか」という誤解です。結論から言えば、中央労働金庫は誰でも使える開かれた金融機関です。営業エリアである東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・茨城県・栃木県・群馬県・山梨県の1都7県に「住んでいる」または「勤務している」方であれば、原則としてどなたでも普通預金口座の開設や融資の申し込みが可能です。
窓口や公式発表資料によると、利用者の属性は大きく以下の3つの区分に分かれており、それぞれ受けられる優遇内容にグラデーションが設けられています。
- 団体会員の構成員:中央ろうきんに出資している労働組合・職員団体に所属する組合員。最も手厚い金利優遇や保証料免除・キャッシュバックの恩恵を受けられます。
- 生協会員の組合員および同一生計家族:中央ろうきんに出資する生協(コープ)の組合員。生協に未加入であっても、口座開設やローン申し込み時に所定の手続きを行うことで生協会員枠の適用が可能です。
- 一般勤労者:上記いずれにも該当しない個人。居住地または勤務地が営業エリア内であれば利用可能ですが、金利引き下げ幅や一部融資商品の条件が会員区分と異なります。
ここで押さえておきたいのが、一般的な労働金庫と銀行の違いです。株式会社である普通銀行は「株主の利益(配当・企業価値の最大化)」を目的に営業を行いますが、労働金庫は労働金庫法に基づき「労働者の経済的地位の向上と福祉の増進」を目的とする非営利法人です。この理念の違いが、各種手数料の無料化や生活再建支援といった商品設計にダイレクトに反映されています。
なお、中央労働金庫の口座開設条件としては、本人確認書類と現住所・勤務先が確認できる書類を提示することが基本要件となります。近年はスマートフォンの専用アプリを用いた非対面開設も定着しており、窓口へ足を運ぶ時間が取れない現役世代でもスムーズに手続きが完了します。