地上波でのリアルタイム放送が終了して久しい現在も、作品の生命力は途絶えるどころか広がりを続けている。NetflixやU-NEXTといった国内外の主要動画配信サービスにおいて、『逃げ恥』は常に国内ドラマの上位ランキングに名を連ね、若い世代の新規視聴者を獲得し続けている。
サブスクリプションの普及により、コンテンツは「一過性の流行」から「いつでもアクセス可能なアーカイブ」へと姿を変えた。リアルタイムで社会現象を体験していないZ世代やアルファ世代が、配信を通じて二人の出会いを目撃し、その延長線上にある現在の結婚生活に思いを馳せる。デジタルアーカイブの充実は、二人の物語を風化させることなく、現代のカルチャーアイコンとして定着させる強固なプラットフォームとして機能している。