単に酸性液体に漬けるだけでは、取り出した後に空気中の酸素と反応して再び急速に酸化し、数時間でくすんでしまうケースがあります。長期間ピカピカの状態を維持するための確実な手順は以下の通りです。
ステップ1:酸による酸化皮膜の分解(お酢+塩)
小さな容器にお酢大さじ1杯と、食塩をひとつまみ(約1g)投入してよく溶かします。塩化ナトリウムが加わることで塩化物イオン(Cl⁻)が錯体を形成し、酢酸単体よりも数倍速く酸化銅を分解します。黒ずんだ5円玉を浸し、約3分〜5分静置します。
ステップ2:重曹水によるアルカリ中和(最重要工程)
酸から引き上げた5円玉をそのまま乾燥させると、残留した酸によって表面が侵食され、緑青(ろくしょう)や黒ずみが再発します。水100mlに重曹小さじ1杯を溶かした重曹水に5円玉をくぐらせ、表面の酸を完全に中和させてください。
ステップ3:完全脱水とマイクロファイバークロスによる乾拭き
水道水ですすいだ後、キッチンペーパーで水分を徹底的に拭き取ります。最後にマイクロファイバークロスや柔らかい布で優しく乾拭きすることで、指紋や微細な水分を排除し、新品硬貨のような透き通る金属光沢を長持ちさせることができます。