大手葬儀社スタッフへのヒアリングや参列経験者の声を集約すると、酷暑期の葬儀場では「服装マナーの維持」と「熱中症予防」のせめぎ合いが日常的に起きています。
都内の斎場に勤務する葬祭ディレクターは、現場の実情について次のように語っています。
「7月から8月にかけての告別式では、式中に気分が悪くなり途中退室されるご高齢の参列者が後を絶ちません。式場内は冷房が効いていますが、出棺時の屋外での待機や火葬場への移動時など、急激な温度差に体が耐えられないケースが頻発しています。最近では導師(僧侶)や斎場アナウンスにより『どうぞ皆様、上着をお脱ぎになってご参列ください』と式中にアナウンスが入ることも増えています」
ネット上のコミュニティやSNS上でも、「移動中の電車で喪服を着ているだけで汗だくになった」「ストッキングの伝線と汗による張り付きで大変だった」といった悲痛な体験談が数多く投稿されています。現場のリアルな知見として知っておくべきは、葬儀夏上着脱ぐタイミングのルールです。
自宅から斎場までの移動中や移動の車内では、上着を脱いで手に持ったり鞄にかけたりして移動することが推奨されます。そして、式場の受付を通る直前や、ロビーで遺族・関係者に挨拶を交わす段階で上着を羽織るのが最も理にかなった立ち回りです。式典中も無理をせず、公式のアナウンスがあった場合や体調に異変を感じた際は速やかにスタッフに申し出て上着を脱ぐ柔軟性が求められます。