ファンや映画通の間で長年議論されているのが、劇場公開版からカットされた未公開シーンと、あの切ないエンディングの解釈だ。
初期のカットやメイキング資料によると、ジョーイとアガタ・ブゼク演じる修道女クリスティーナの過去に迫るシーンがより詳しく描写される予定だったという。二人が抱える孤独と、宗教的救済と人間的な愛情の狭間で揺れる心理描写は、映画業界の試写段階でも大きな注目を集めた。
ラストシーンでジョーイが選んだ決断。それは自己犠牲なのか、それとも過去の罪に対する贖罪なのか。過剰な説明を排除した静かな結末こそが、この作品をいつまでも記憶に残る名作へと昇華させている。