ダニが混入したプロテインを誤って摂取すると、思わぬ健康被害に見舞われます。最も警戒すべき疾患が、「パンケーキ症候群」とも呼ばれる口腔ダニアナフィラキシーです。
コナダニを大量に経口摂取してしまうと、食後数分から数十分の間に全身の激しい痒み、蕁麻疹、まぶたや唇の腫れ、喘鳴(ぜんめい)、腹痛や嘔吐といった症状が急速に進行します。最悪の場合、血圧低下や意識障害を伴うアナフィラキシーショックに陥り、救急搬送が必要になるケースも報告されています。
「熱湯で溶かしたり、パンケーキに混ぜて加熱調理すればダニが死んで安全なのでは」と考えるのは致命的な誤解です。ダニのアレルゲン(主要抗原)は熱に非常に強く、100℃以上の高熱で加熱しても分解されません。生きているダニだけでなく、死骸や糞そのものが強力なアレルゲンとして作用するため、ダニが湧いたプロテインは加熱しても絶対に摂取してはいけません。