議場全体が一体となって両手を掲げる一方で、近年目立つのが「あえて万歳をしない議員たち」の存在です。彼らは解散宣告の瞬間に腕を組んで着席したまま沈黙を保ち、周囲の歓声に加わりません。
万歳を拒否する議員たちの主張には、以下のような明確な問題意識が存在します。
- 国民感情との乖離:「莫大な国費を投じる解散総選挙において、職を失う瞬間に喜んでいる姿を見せるのは有権者への背信行為である」
- 大義なき解散への抗議:政権維持や党利党略のために強行された解散に対して、同調して祝意を示すような万歳はできないという政治的スタンスの表明
- 戦前思想の残滓への違和感:明治期の「天皇陛下万歳」に端を発する儀礼を、主権在民の現代国会で無批判に踏襲することへの懐疑心
過去の解散劇においても、野党幹部や特定の無所属議員が毅然とした態度で微動だにせず、テレビカメラ越しに無言の抗議を行った場面は大きなニュースとなりました。慣例に盲従しない姿勢を示すこともまた、現代の政治家にとって重要なメッセージ発信の場となっています。