満期時に受け取れる「返戻率103%」という数字。かつては非常に魅力的に見えた。しかし、インフレ率が2%を超える局面が常態化しつつある今、10年かけてわずか3%しか増えない設計は、実質的な購買力の低下を意味する。つまり、インフレ負けだ。
明治安田生命としても、現在の高い市場金利を前提とした新しい貯蓄型商品の開発にシフトした方が合理的だ。古い低金利時代のスキームで設計された商品をダラダラと売り続けるメリットは、顧客にとっても会社にとってもすでに失われている。今回の動きは、単なる「人気商品の終了」ではなく、日本の金融市場が正常化へ向かうプロセスで起きた必然の淘汰と言える。