物価高騰が続く外食産業において、広島の老舗すき焼きのコスパを語る上で「肉のますゐ」の右に出る店は存在しません。一般的なすき焼き専門店であれば1人前で1万円を超えることも珍しくない国産牛のコースが、同店では信じがたい価格設定で提供されています。
この驚愕の価格設定を支えている最大の要因は、1階で精肉店を直接営んでいる問屋直営の流通構造にあります。毎朝、確かな目利きで一頭買いや厳選仕入れを行うため、中間マージンを極限までカット。さらに、ステーキやすき焼き、カツレツ、ミンチ料理など、部位ごとに余すところなく店舗全体で使い切る調理システムが確立されているため、極上の肉を安価に提供できる仕組みが完成しています。
飾らない昭和レトロな店内空間や過度な接客サービスを省いたアットホームな運営体制も、コストを肉そのものへ還元するためのこだわりです。安かろう悪かろうではなく、「本物の美味い肉を腹いっぱい食べてほしい」という創業時からの職人気質が、今なお驚異的な高評価を維持する原動力となっています。