娯楽と教養の分野でも、配信ファーストの流れは加速している。壮大なスケールで描かれる日曜夜の「大河ドラマ」も、いまや多くの視聴者がベッドサイドや移動中にイヤホンを装着して楽しむ時代になった。
さらに、社会の暗部に鋭くメスを入れる「クローズアップ現代」のような調査報道ドキュメンタリーは、放送直後の見逃し配信で爆発的な再生数を記録することが珍しくない。見逃し配信期間を過ぎた過去の名作や長編特集についても、有料サービスの「NHKオンデマンド」と連携させることでシームレスに深掘り視聴できるエコシステムが完成している。良質なコンテンツを一度きりの放送で終わらせず、デジタルの海で半永久的に活用する戦略が実を結びつつある。