洋画の吹き替えにおいて時に議論を呼ぶ「タレント・お笑い芸人の起用」ですが、『ズートピア』においてはその懸念を完全に払拭するどころか、作品の大きな付加価値へと昇華させました。
ZPDの愛され受付担当・チーターのクロウハウザー役を務めたサバンナの高橋茂雄さんは、その最たる例です。高橋さんの持ち味である屈託のない甲高いトーンと愛嬌あふれる人懐っこさは、大好きなドーナツとポップスターに目がなく、署内を和ませるクロウハウザーのキャラクター性と完全に一致。本職の声優陣に引けを取らない自然なセリフ回しは、映画ライターの間でも「完璧なシンクロ率」と極めて高い評価を受けました。
また、ズートピアの象徴である歌姫ガゼル役を担当したDream Amiさんは、日本語版主題歌「トライ・エヴリシング」の歌唱と声優の二刀流に挑戦。力強くも温かみのある歌声は、夢を追う人々の背中を押す本作のアンセムとして日本中で大ヒットを記録しました。セリフパートにおいても、スターとしての気品と動物たちの平等を願うガゼルの情熱をストレートに表現し、作品の持つメッセージ性をより強固なものにしています。