韓国ドラマの世界において、ジャンルを自在に行き来できる柔軟性は俳優にとって最大の武器となる。イ・ジフンはその筆頭格だ。重厚な歴史のうねりを描く時代劇で見せる重厚な眼差しと、軽快なロマンティック・コメディで見せる愛嬌たっぷりの微笑み。この鮮烈なギャップこそが、視聴者を虜にして離さない最大の魅力だろう。
コミカルな掛け合いの中にふと覗かせる切なさや、緊迫した修羅場で見せる鋭い表情。計算し尽くされた仕草と即興性が織りなす演技は、画面越しにもその熱量がダイレクトに伝わってくる。ジャンルという枠組みを軽々と飛び越え、どんな世界観にも溶け込む才能は、共演者やスタッフからも極めて高い評価を得ている。