天皇杯最大の特徴は、完全な一発勝負で争われるノックアウトトーナメント形式にある。引き分けによる勝ち点計算や再試合の余地はない。負ければその場で即座に敗退が決まる過酷なレギュレーションだ。
出場資格を得るのは、公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に所属するJ1・J2の全クラブに加え、全国47都道府県の予選を勝ち抜いた代表チーム、そしてアマチュア予選を突破した選抜チームだ。J3勢や大学勢、地域リーグの強豪が都道府県代表の座を勝ち取り、本戦のピッチに名乗りを上げる。J1のスター軍団といえども、初戦からアマチュアクラブの猛烈な気迫と対峙しなければならない。この平等なレギュレーションこそが、幾多の波乱を生み出す土壌となっている。