映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の世界的メガヒットは、同社が単なるハード・ソフトメーカーから世界有数のIPエンターテインメントビジネス企業へと脱皮したことを証明した。テーマパーク事業も含め、自社IPの価値を最大化する戦略は大成功を収めている。
だが、ビジネスとしての成功に比例するように、ブランド防衛の姿勢は苛烈さを増している。ファンアートの公開停止要請や非公式イベントへの介入など、IPを守るための厳格な管理がファンコミュニティの自発的な盛り上がりを削ぎ落としているとの指摘は根強い。IPの商用利用を防ぐ壁が高くなるほど、長年支えてきた愛好家との心理的距離は開くばかりだ。