単に太いフォントを選ぶだけでは十分ではない。デザインの現場でプロが実践しているのは、文脈に応じた細やかな文字組みの調整だ。
例えば、表組みや価格表示においては、各数字の横幅が等しい「等幅数字(タビュラー数字)」を採用することで、桁数が揃い直感的な比較が容易になる。逆に、キャッチコピーや見出しなど大きなサイズで数字を魅せる場合には、文字ごとの美しいプロポーションを最優先する「プロポーショナル数字」を選び、文字詰めを密に行うことが鉄則だ。こうした細部へのこだわりが、画面全体の品格と情報の伝達スピードを大きく左右する。