「あの懐かしい給食のカレーレシピを再現したいのに、市販のルーを使うとなぜか普通の家のカレーになってしまう」。そんな悩みを抱える人は多い。実は、学校給食のカレーには市販の固形ルーがほとんど使われない。小麦粉とバターを大鍋でじっくり炒めて作る自家製ルーこそが、あの独特の香ばしさと優しいとろみの正体だ。
現場で子どもたちの健康と味覚を支える学校栄養士や現場の給食調理員の手ほどきによる最新の調理技術では、コクとうま味を引き出す「黄金比」が明かされている。炒め油にラードやバターを効かせ、小麦粉を淡いキツネ色になるまで焦がさないよう丹念に炒める。そこへスープのベースとなる鶏ガラや豚骨の出汁を少しずつ加え、滑らかなペーストに仕上げていく。この手間こそが、家庭のルーでは出せない深みを生み出すのだ。
さらに、再現レシピの決め手となるのが「隠し味」の投入タイミングだ。給食現場では、すりおろしたリンゴ、ウスターソース、醤油、そして隠し味としてのチャツネやケチャップが使われる。出汁のベースに薄口醤油やみそを隠し味としてごく少量仕込むことで、どこかホッとする和風カレーの風味が完成する。2026年現在の最新テクニックでは、スキムミルク(脱脂粉乳)を仕上げに加えることで、昭和の給食らしいマイルドな乳のコクと栄養価を同時に再現する手法が注目を集めている。プロが伝授するこの裏ワザを押さえれば、家庭のキッチンでも至高のひと皿をあっという間に再現できる。