インターネット上などで「未熟なアボカドには毒がある」という噂を目にして不安を覚える方も少なくありません。この話題の中心にあるのが、アボカドの葉、種子、樹皮、未熟な果皮・果肉に微量に含まれるペルシン(Persin)と呼ばれるアセトゲニン類の一種です。
農林水産省や毒性学の知見によると、ペルシンは犬、猫、小鳥、ウサギなどの動物に対して強い心筋毒性や呼吸困難を引き起こす危険な成分ですが、人間に対しては通常の可食範囲で健康被害をもたらす毒性レベルには至りません。したがって、固いアボカドを口にしてしまったからといって深刻な中毒症状を起こす心配は基本的には無用です。
ただし、未熟なアボカドにはポリフェノールや不溶性食物繊維が固い状態で凝縮されており、強い渋みやエグ味を感じるだけでなく、一度に大量摂取すると胃腸が弱い人は消化不良や一時的な腹痛を起こす可能性があります。そのため、生のまま無理に完食しようとせず、必ず固いアボカド 加熱調理を行うか、後述する追熟ステップを踏むのが栄養学的にも賢明なアプローチです。