家庭で『10ぴきのかえる』を読み聞かせる際、ただ文字を追うだけではもったいない仕掛けがたくさん詰まっています。子どもを夢中にさせる読み聞かせのコツをプロの朗読指導員目線で解説します。
まずは「オノマトペ(擬音・擬態語)の抑揚」です。作中には「ぴょーん」「ケロケロ」「ぐんぐん」といった生き生きとした擬音が頻出します。ここを大げさなくらいリズミカルに、時にはテンポを落として囁くように読むことで、幼児の集中力は一気に高まります。
次に有効なのが「絵探しのインタラクション」です。仲川道子氏の緻密な作画には、10匹それぞれ異なる表情や行動がユーモラスに描かれています。「帽子をかぶっているカエルはどこかな?」「転んじゃったのはだれ?」と語りかけることで、受動的な読書から能動的な観察あそびへと昇華させることができます。