暗電流の測定には、回路に直接割り込ませて測るデジタルマルチメーター 電流測定と、配線を挟み込むだけの暗電流 クランプメーター 測り方の2種類が存在します。整備現場で最も確実視されるテスター直列接続の手順を解説します。
測定前には下準備が不可欠です。まず、エンジンを停止してキーを車外(スマートキーは電波が届かない5m以上離れた場所)へ退避させます。ボンネットを開けた状態で、ドアやボンネットのロックスイッチ(カーテシスイッチ)をドライバー等で押し込み、車両側に「全ドアが施錠されて閉まっている」と認識させます。
現代の自動車は、イグニッションOFF後すぐに全ECUが停止するわけではありません。車両通信が完全に停止する「スリープモード」に移行するまで、約15分〜30分程度待機してから測定を開始するのが鉄則です。
続いてテスターの準備を行います。テスターの赤色リード線を「10A」または「20A」の電流測定専用端子に差し込み、黒色リード線を「COM端子」にセットします。最初から微弱電流測定レンジ(mA)を選択すると、車両ECUが一瞬起動した際の突入電流でテスター内部の保護ヒューズを溶断してしまう危険があるため、必ず大電流測定レンジから開始します。
バッテリーのマイナス端子ボルトを緩め、端子を完全に外します。次に、暗電流 マイナス端子 接続の要領で、外したバッテリーのマイナス極柱にテスターの黒色リード線を、外した車両側のマイナス端子金具に赤色リード線をしっかりと接触させ、電流計を回路に直列に割り込ませます。数値が十分に小さく(0.2A以下)安定していることを確認した上で、レンジを「mA」へ切り替えて正確な数値を読み取ります。